資金計画で最初にすることとは?

 

「資金計画②」

 

具体的に家づくりを進めていこうと思った時、

まず何から始めるかによって家づくりの結果が大きく異なってきます。

土地探しから家づくりをスタートする方ならなおのことです。

 

 

例えば、土地購入から始めなければならないあなたが、

まずは家から見に行こうと住宅展示場を回ったり現場見学会に参加し、

そこでスタッフに土地がないことをお伝えしたら、

『土地を探してから来てください』と言われたり、

土地の資料をしこたまそろえて持ってきてくれたりするでしょう。

 

しかし、いきなり土地を探してしまうと

自分に見合っていないような高額な土地を買ってしまったり、

不必要なぐらい広い土地を買ってしまい土地代に費用がかさんだりという風に、

土地に予算を使い過ぎてしまう可能性が高くなります。

 

そして、そうなれば家に予算が回せなくなってしまうことで、

思い描く家が建てられなくなってしまったり、

あるいは、家も妥協出来なかった場合には、

オーバーした予算が住宅ローンにのしかかってくることになってしまいます。

つまり、建てた後の暮らしに大きく響いてくることになってしまうということです。

それは、家族にとってつらいことです。

 

ですから、具体的に家づくりを進めていこうと思ったらまずは、

『資金計画』から始めなければいけません。

その資金計画のやり方についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

資金計画で最初に行うことは、

あなたが建てた後の暮らしに負担がかかってこない支払いで、

一体どれぐらいの予算になるかを把握していただくことです。

 

そのために、まずは『毎月の支払い金額』がどれくらいなら大丈夫なのか?

をおうかがいさせていただきます。

あくまで、この数字をもとに導き出した予算は、たたき台なわけで、

資金計画を進めていきながら相談し、調整していくようになるので、

見栄を張らずにぶっちゃけた金額を言っていただければと思います。

 

そして続いては、『住宅ローン』についておうかがいさせていただきます。

住宅ローンは、大きく分けると変動と固定という2つの区分に分かれますが、

それぞれのメリット・デメリットをお伝えしたり、

ご年齢や返済期間についてや、

手持ちの貯金だったり親御さんからの贈与といった

自己資金の金額をおうかがいさせていただきながら、

どちらが自分に向いているのかをご判断していただきます。

 

そして、その方向性が分かれば、

変動なら変動の中で、固定なら固定の中で、

数多くある銀行と取り扱い商品の中から、

その方にとって最も良さそうな商品だけを絞り、

その中で時には比較をしながら選んでいただくようにします。

 

こうすることで、あなたが銀行から借入できる金額が明確になります。

また、住宅ローンを借りるにあたり、

初期費用としてかかってくる経費も明確に計算出来るようになります。

そして、この借入額に自己資金を合わせた数字が、

あなたにとって全く無理のない予算というわけです。

 

これが『資金計画』の最初にすることなんですが、

この無理のない予算が分かった状態で、次のステップに進んでいきます。

次のステップとは、その予算を土地・家・それ以外に

それぞれどのように配分していくことが出来るのかを検証していくことです。

 

しかしっ!?

 

その検証の手順については、また次回お伝えしていきますね。

ちょっと意外な手順だと感じられるかもしれませんが、

この手順で進めていくのが、最も予算が狂いにくいと思うので、

ぜひ参考にしていただければと思います。