家づくりに失敗する最大の原因

 

「資金計画①」

 

“叶えたいと思う希望”と“守りたいと思う予算”。

家づくりでは、この2つのバランスをとることが、

非常に大切であり、そしてまた難しいことでもあります。

 

このバランスを崩さない役割を果たすのが『資金計画』です。

常に資金計画を傍らに家づくりを進めていけば、

予算オ―バーという失敗を犯さなくて済みます。

 

 

予算オ―バーをしてしまうと、

貯金を全て使い切ることになったり、

親御さんに余分な援助をお願いすることになったり、

あるいは住宅ローンにその負担を乗っけざるを得なくなってしまいます。

 

最悪なのは、

最後の住宅ローンへの過度の負担です。

その場合、固定金利を選べば純粋に支払い負担がアップするので、

建ててすぐに、しんどい生活が待っています。

例えば、外食に行けなくなったり、お子さんの習い事の制限、旦那様のおこずかい・・・

 

 

変動金利や固定金利選択型金利を選べば、

金利が安い分、建てたすぐの生活はしんどくないですが、

金利の見直しとなる3年後や5年後、10年後に金利がアップすることになり、

そうなれば、いきなり生活水準が変化してしまうという事態を招きます。

 

下手すれば、ローンが払えなくなり、

せっかく建てた家を競売にかけられるなんてことになりますし、

その場合でも、決してローンがなくなるわけじゃなく、

家は手放さなけばいけないわ、なのに残債は支払わなければいけないわの

二重苦を味わうことになってしまいます。

 

ですから、そうならないためにも

『資金計画』はしっかりと行わなければいけないんですよね。

 

また、同じ予算オーバーするのでも、

『資金計画』を綿密にした上でオーバーするのと、

『資金計画』をいい加減に、したがためにオーバーするのでは、

全く意味合いが変わってきます。

 

資金計画を綿密にした上で、

予算オーバーしてしまうということは、

守りたいと思っている予算を分かっていながら、

どうしても、その枠の中で収まらなかったがために、

オーバーせざるを得ないということです。

 

ですから、資金計画をいい加減にしたままで

家づくりを進めていってしまった場合のように、

大幅に予算が狂ってくるわけじゃないので、

その負担は決して大きなものではありません。

 

また、その場合でも、

その負担がどのように自分にかかってくるのか?を、

シュミレーションしながら選択していただくようになるので、

つまり夫婦で相談し、頭でしっかり理解した上で決断していただくことになるので、

将来的に致命的なダメージを及ぼすことはまずないと思います。

 

ですから、これから家を建てようと思っているあなたは、

『資金計画』は絶対にいい加減にしないようにしていただければと思います。

 

と言っても、どのように『資金計画』をすればいいのか?

ということが分からないと思うので、

次回は『希望と予算のバランスをとりながら家づくりを進めていくための資金計画のやり方』

についてお伝えしていければと思います。